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大阪歴史博物館、エヴァンゲリヲンと日本刀展

(承前)
大阪2日目は、朝一で大阪歴史博物館へ(9時半開館)。
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朝から暑い。でも博物館の受付はもう人が並んでました。特別展の「エヴァンゲリヲンと日本刀展」に直行する人がほとんどでしたが、中には夏休みで常設展を見に来ている、多分地元の小学生もいて、そういう人も同じ列に並ばなければならないのがちょっとなぁ。と思いました。常設展だけの人用受付を1つ設けると親切なのでは。人手が足りないかもしれませんが。常設展のチケットだけは自販機にするとか。



私はどっちも興味あるので常設展と特別展の共通券を購入、常設展が10~7階で特別展が6階なので、常設を先に見てだんだん下りてくるように、との指示でまずは常設展を拝見。珍しく全館、一部の借用資料などを除いて写真撮影可、です。なので出土陶片などの写真を撮りつつ。ジオラマにかなり凝っている博物館ですね。ボランティアの方が各展示室に何人かいてジオラマの解説もしてくれますが、言われなきゃわかんないよ、それ…というマニアックなネタが満載。そういうの、嫌いじゃありません。商家や長屋の奥まで人形が置かれていて、普通に見ても見えないので、ペンライト持参がおすすめです(ボランティアの方も小型懐中電灯持ってました)。魚屋さんに群がる犬がちょっと我が家の犬に似ていたもので写真撮ってしまいました。
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この犬たちは船場のジオラマの中にいます(もちろん模型の街並みの中ですから実物は小さい)。難波宮の遺跡の一部を樹脂で固めて持ってきたという発掘現場再現コーナーもありました。この博物館も公立ですが頑張ってますね。

そして6階、エヴァ展。エヴァファンの人々に交じって日本刀ファンらしき人もちらほら。始めに日本刀紹介展示があって、日本刀を持ってみるコーナーなどあります。
これ、苦心の跡がわかります、どうすれば安全に日本刀に触ってもらえるか。
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アクリルケースの中に2か所金属製の枠を設置、さらに日本刀を短いワイヤーで繋いで引き抜けないようにして、枠の上下幅だけ持ち上げることができる。鑑賞、というわけにはいきませんが、本物の日本刀の重みを知ることはできます。何人か持ってみているお客さんがいました。しかし勢い余って枠にガンガン当たってましたが…傷になる覚悟で出品されているのだとは思いますが。

エヴァ展のメインともいえるのがこれでしょう、ロンギヌスの槍、3メートル以上あります。三上貞直刀匠の作。
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実は私、エヴァンゲリヲン見てません。従ってロンギヌスの槍がストーリーの中でどういう役割を果たしているのかよく知らない(重要だということはわかる)のですが、純粋に凄いです。ダマスカス鋼です。
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独特の刃文が出るのが面白く、私も小さいポケットナイフなら持っていますが、これだけの量のダマスカス鋼!ということにまず感動(マニアックな話ですが。ナイフ好きの人にはわかってもらえるかと…なにしろ私のダマスカス鋼ナイフは刃渡り3センチくらいのかわいいものなんですから)。展示ケースの前で製作工程の映像が流れていました。捻って叩いて真っ直ぐにして、…大変な労作です。見ようによっては大身槍っぽい雰囲気。

それから、川崎刀匠のカウンターソード。伝統的な冠落とし造りと機械的な柄が一体化してます。新しくてかっこいい。なかごの部分がどうなっているのか気になりました。
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隣にあったこの作品、なにげに日本刀史上初の形では?
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一部を除いて撮影可、ということでエヴァファンの人々、すごい勢いで写真撮ってました。私はなんだか皆と違う目線でしたが楽しめました。関東での開催予定はないんですよね…刀の展示は安全対策や警備などの関係で受け入れてくれる施設がなかなか見つからないのだそうです。首都圏でやればかなりの集客を見込めるのに。

大阪歴史博物館の目の前は大阪城(大坂城と書くべきか)なのでちょっと行ってみましたが、天守閣は行列していたので、再建天守だしまぁいいか、で入らず。歴史は好きだけど炎天下に行列するほど戦国時代に思い入れはない…鎌倉時代の遺構なら並んだだろうな。歩き回るにも前日より暑かったようで、早々に退散しました。

紀元前からの中国古陶磁に鎌倉時代の港探しに難波宮の遺跡にエヴァンゲリヲンと頭の中がちょっと忙しい大阪旅行でした。

※追記。関東開催は無いと書いてしまいましたが、エヴァンゲリヲンと日本刀展、東京にも来るそうです!   大阪が9月16日までで、その後の巡回は以下の通り。
  9月21日(土)~11月11日(月): 岐阜県関市 関鍛治伝承館
  11月23日(土)~12月23日(月・祝): 東京 上野の森美術館
  詳細は全日本刀匠会さんのサイトに出ています

by kyougen-kigyo | 2013-08-17 08:55 | 展覧会


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by 柴

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