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鎌倉の陶磁片のこと

鎌倉の海岸で古い陶磁片を採集できることがあるのですが、落ちているものは時代も様々で鎌倉時代から現代まで、あらゆるものがあります。

鎌倉時代のものでは例えばこんなの。元から輸入された龍泉窯青磁の、たぶん皿です(写真は同じ陶片の、内面・高台・断面)。
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形が違う皿も。
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別の陶片にはうっすらと線刻が入っています。









800年前の陶片が落ちているかと思えば、
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こちらは江戸時代末の古伊万里。左は蛸唐草の徳利の首でしょう。右は五弁花の文様の一部が残る、皿の底の部分と思われます。





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これは大正~昭和? 型紙ですね。






材木座海岸で、こんな陶磁片たちを時間を忘れて拾っていることも、あります。
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by kyougen-kigyo | 2013-01-27 15:01 | 鎌倉歩き

吾妻鏡、考察編~鶴岡造営と浅草の大工~

先月末で途切れていた吾妻鏡の続きです。

治承5年=養和元年(1181)前半は、西国での合戦や平清盛死去の大ニュースがあるものの、関東に関する記述は比較的穏やかです。頼朝の叔父・志田義広の反乱がこの年に出てきますが、編纂ミスで2年後だったという説が有力。また、養和元年は方丈記にも記された大飢饉があった年ですが、吾妻鏡に飢饉の記事は見当たりません。
この年、頼朝は鶴岡八幡宮寺の本格的な造営を企画します。「当宮。去年仮雖有建立之号。楚忽之間。先所被用松柱萱軒。」とあるので、先に建てたのは急造の萱葺きの建物だったようです(ちなみに、養和元年の造営でも社殿は階段の上ではなく若宮の位置)。6月27日には材木の一部が由比浦に到着。7月3日、武蔵国浅草から大工を呼び寄せ、8日に大工が到着、20日に上棟式があり、大工は頼朝から馬を賜っています。8月15日に遷宮があって造営完了。(もちろん日付は旧暦です)

注目点は〈武蔵国浅草の大工〉。現在の台東区浅草が登場です。「於鎌倉中、無可然之工匠。仍可召進武蔵国浅草大工字郷司之旨…」とあります。すなわち鎌倉にはいなかった〈然るべき工匠〉が、それも大規模な神社仏閣の造営も任せることができる宮大工の棟梁が、浅草にはいたことになります。では、鎌倉時代の浅草はどんな場所だったのでしょう。

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by kyougen-kigyo | 2013-01-20 22:30 | 考察編

現代刀鑑賞会

刀の話題が続きますが、靖国神社遊就館で行われた現代刀鑑賞会に参加してきました。
全日本刀匠会関東支部主催なので、関東在住の刀鍛冶さんたちの作品です。2時間たっぷり、現代刀を手にとって拝見、堪能することができました。
やっぱり現代刀は、すごい。古い刀には歴史の重みがありますが、現代の刀は質が非常に高くて美しいです。そして、現代刀の場合はそれを作った方々とお話ができるというのが醍醐味。古刀を見ながらどんな人が作ったんだろうなー、と想いを巡らせるのも良いですが、作者に会うことはできませんから。日本刀がらみのイベントにはちょくちょくお邪魔しているので顔見知りの刀鍛冶さんも増えてきて、2時間があっという間の楽しいひと時でした。

鑑賞会の前に、武道館の鎧着初め・鏡開き式も見学。鎧武者が大きな鏡餅を木槌で割るという豪快な鏡開き、こちらもなかなか面白く拝見しました。
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by kyougen-kigyo | 2013-01-14 23:13 | 日本刀

靖国神社の奉納新春刀剣展

毎年恒例、靖国神社遊就館の刀剣展に行ってまいりました。やはり現代刀は良いですね。リンクさせていただいている川崎晶平刀匠の覇気のある御守り刀も出品されております。お客さんも結構入っていて、土置き実演の周りに人だかりができていました。兜や鞍は古いのもあって、蝶文螺鈿の鞍などは螺鈿も漆も剥離が激しいですが、当初は華やかだっただろうなーと思わせるものでした。兜もなかなか奇抜な意匠のものが出ています。奉納新春刀剣展は遊就館1階ショップ奥の展示室で14日まで。
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by kyougen-kigyo | 2013-01-05 17:46 | 日本刀

謹賀新年

あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願い申し上げます。

今日は、鎮守の葛西神社に初詣してまいりました。
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ここも鎌倉時代と無関係ではないのでして、吾妻鏡にもよく登場する葛西三郎清重が勧請した香取神社が始まり。葛西三十三郷の総鎮守とされ、明治時代に葛西神社と改名しましたが、江戸時代までは香取神社と呼ばれていました。江戸の祭囃子、葛西囃子発祥の地としても知られています。
葛西清重は名前の通り、葛西地域(当時は武蔵国ではなく下総国に入る)を本拠としていた武将で、頼朝の信任厚かった御家人です。奥州藤原氏を討った時に功績が大きかったということで奥州総奉行に任命され、今の宮城県北部~岩手県南部辺りに領地を貰いました。奥州葛西氏は戦国時代まで続いているはず(戦国大名には詳しくないのですが)。

近所にこういう神社があって生活に馴染んでいるのも、鎌倉時代に親近感を覚える一因ですね。
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by kyougen-kigyo | 2013-01-01 18:17 | その他


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