奈良旅③

(承前)
檜原神社は大神神社の摂社という位置づけで、三輪に特徴的な三つ鳥居があります。清々しい神社で、景色も良い。
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ここから箸墓方面に行くか迷ったのですが、「景行天皇陵・天理」という道標に従って右へ。



大和盆地を見渡せる、気持ちの良い道を行くと車道にぶつかります。右の笠山荒神方面へ行きそうになりましたが、どう見ても歩行者向けの道ではないので戻ったら「景行天皇陵」の道標が反対側についていました…檜原神社方面から来ると道標が裏側なので見えません…方向音痴なんです、方位磁石はいつも持ってるのですが、ここまであまりに親切に道標が付いていたので油断しました。ここからしばらく車道歩き。でも景色が良いので飽きません。道端には野菜や果物の無人販売所が並んでいます。この時期はミカンが主流。気になるけど、1人旅でミカン4つも5つも入った袋買ってもねぇ。全部100円でお買い得なんですけどね。グループで歩くなら1袋買って分けるのも良いのではないでしょうか。振り返ると三輪山。
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穴師坐兵主神社(あなしにいますひょうすじんじゃ)を目指して坂を上っていくと、巻向遺跡のイメージ図付き解説版がある見晴らしスポット、ベンチもあって休憩に良いです。
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向こう側には二上山。折口信夫の『死者の書』を読んで葛城古道歩いて二上山に登って当麻寺まで行ったこともありました。あちらも良い道です。現在、二上山は「にじょうさん」と音読みされますが、やはり大和の風景には「ふたかみやま」の方がしっくり来ます。

ベンチの所から更に登ると相撲神社と穴師坐兵主神社。一般的にはそれほどメジャーではないかもしれませんが民俗学的には有名な所。
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元のベンチまで戻って一休み、ちなみにここまで休憩なしで歩いていました。ちょっと飛ばしすぎてるか…そうしたら地元の方が、ミカンを1個くださいました。疲れている時にミカンは嬉しいですね。大きくて美味しいミカンでした。お名前も存じませんが、改めて御礼申し上げます。ベンチの下は畑になっているのですが、畑にごみを投げ捨てる人がいる、常識が無い、と仰っていました。まったくです。なるべく地元の方の生活を乱さないように歩きたいものです。

坂を下って右手の細い道に入ります。ここも道標があるので心配なし。ここからはずっと東側の展望が開けた畑と果樹園の中の道。果樹は、ミカンと柿が多いようです。左後方に二上山も見え続けます。
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開けた明るい景色の中に、景行天皇陵(渋谷向山古墳)が見えてきます。近くまで行くと何だかわからなくなってしまうのが大型古墳…正面に回ると宮内庁管理というのがよくわかる。
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ここからは、古墳が続きます。次に出てくるのが崇神天皇陵(行燈山古墳)。
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すぐ近くには櫛山古墳。ここは天皇陵とはされていないので、発掘調査済み・登ることもできます。写真だとただの山道になってしまいますが。
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櫛山古墳を過ぎると民家が多くなってきます。道端に石仏、なかなか味のあるお地蔵さん。明治三十年と彫ってあります。
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石仏を過ぎてちょっと行くと畑の中に日当たりの良い休憩所があったので昼食にしました。
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奈良といえば柿の葉寿司。一人で飲食店(特にお洒落な感じの…)に入るのが苦手なので旅行の時はあまり食べ物にこだわらない方なのですが、吉野山に行った時に柿の葉寿司とはこんなに美味しいものなのか!と感動したので、今回は是非とも柿の葉寿司を食べよう、と思っていました。初日の夕食に買ったら「明日の夜までもちます」と言われたので多めに買ってお弁当にしたのです。「葛ようかん」というのも水羊羹のような柔らかい食感で美味しかった。

休憩所からすぐの所に大和神社の御旅所があり、その隣に歯定神社(はじょうじんじゃ)という面白い名前の神社がありました。
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御祭神は薬の神様、大己貴神と少名彦名神。歯痛に効きそうな感じです。

ここから先も、中山大塚古墳・灯籠山古墳・西山塚古墳、と大小の古墳群が続き、解説版も随所に設置されています。ちょっと小高い丘があるな、と思ったら大概は古墳。下の写真は西山塚古墳の後円の部分。段がちょっとあると私のような素人にも古墳っぽく見えます。
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竹之内環濠集落の濠とか、
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夜都伎神社(やとぎじんじゃ)とか、
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明治時代に廃寺になった永久寺跡の池とか、
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見ながら歩いていきます。永久寺を過ぎた辺りだったか、無人販売所で梅干(10個くらい入って100円)を売っていたので、これなら日持ちするし荷物にならないと購入。最近、スーパーなどで売っている梅干は「はちみつ入り」とかいってやけに甘い菓子のような代物が多い。ここで買った梅干は懐かしいような、正しい梅干の味でした。

いつの間にか社地に入っているような感じで石上神宮に到着。境内には鶏がたくさん放し飼いになっています。子供の頃チャボに追いかけられた経験があるのでちょっと怖い。でも綺麗な鶏でした。
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逆光ですが、「萬古猶新」の額は帰ってから調べたら山縣有朋の筆だそうです。

石上神宮到着で終わりな気分になってしまいましたが、ここから天理駅までが結構長かった。天理教の宗教都市ということがよくわかる街の風景でした。
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上の札は石上神宮で山の辺の道踏破記念として頒布していました。
全部で約5時間。舗装路の長時間歩行は山登りより足腰へのダメージが大きいような気がします。
(つづく)
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by kyougen-kigyo | 2014-01-17 20:46 | その他


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